MAX10 FPGA (2: ピン制約) 【自作USBブラスター】

アイキャッチ

自作USBブラスター用FPGAの続きです。

記事を4つに分けて書いていきます。
(2019/06/14: PLLとタイミング制約を追加して全部で4つに変更)

  1. ファイルの展開 ~ デバイス指定
  2. ピン制約(ピン定義) ←現在地
  3. PLL設定・タイミング制約
  4. コンパイル・デバイスへの書き込み

割り当てるピンを決める

コネクタにつながっているピン番号を調べる (User Guide から)

User Guide を見ると、評価ボードなので欲しい情報がバッチリ載ってます。

16ページの下側から18ページにかけて、ユーザIOに関する内容があります。

ユーザIO一覧
  • 基板上のピン番号
  • FPGA のピン番号
  • I/O Standard

が一覧で見られるのですごく助かります。

User Guide がないときは回路図から

回路図から探したい方はこちらからどうぞ。じゃなくて、自分用のメモです。

chip1stop の MAX1000 のページに回路図へのリンクがあるので、参考にします。
Arrow MAX1000 SCH-TEI0001 02-08-C8 というテキストをクリックするとPDFの回路図にたどり着きます。

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コネクタはこんな感じ。。。

コネクタ周辺回路
Bank6 回路

IO電圧は全バンク 3.3V です。

割り当てる必要があるピン数・入出力方向を調べる (FPGAソースから)

ソースのポート宣言部分です。VHDLです。

IN と OUT と INOUT の本数を数えると・・・ (BUFFER は OUT 扱い)

  • IN ・・・ 5本 (うち1本はクロック(CLK))
  • OUT ・・・ 8本
  • INOUT ・・・ 8本

なので、合計21本分をコネクタに引き出す必要があります。

割り当てる (机上で)

基板上での引き回しなどを考えつつ、物理的なピンとソース内のポートを対応付けます。
(後ほど配線しながら修正するかもしれません。)

基板ピンNo.FPGA Locationソースのポート入出力方向
H6CLKIN
D1K10nRXFIN
D2H5nTXEIN
AIN0E1B_TDOIN
AIN1C2B_ASDOIN
AIN2C1B_TCKBUFFER (OUT)
AIN3D1B_TMSBUFFER (OUT)
AIN4E3B_NCEBUFFER (OUT)
AIN5F1B_NCSBUFFER (OUT)
AIN6E4B_TDIBUFFER (OUT)
D0H8B_OEBUFFER (OUT)
D4J1nRDOUT
D5J2WROUT
D6L12D(0)INOUT
D7J12D(1)INOUT
D8J13D(2)INOUT
D9K11D(3)INOUT
D10K12D(4)INOUT
D11J10D(5)INOUT
D12H10D(6)INOUT
D13H13D(7)INOUT

入出力方向はFPGA内部から見た方向

(2019/06/14 修正) 基板上のオシレータを使用するため、CLK のピンLocationを H6 に変更

Quartusでピン定義

Pin Planner 起動

このアイコンから Pin Planner を起動します。

Pin Planner アイコン

下の方にトップ階層のソースの入出力ポートが列挙されています。
各ポートを FPGA のどのピンに割り当てるかを指定していきます。

Pin Planner ウィンドウ

Pin Planner で設定する項目

以下の項目を設定します。

  • Location (ピン番号)
  • I/O Standard (信号の電源電圧) ・・・厳密には+αだけど、今回は電圧だけ考える

なお、

  • Node Name
  • Direction

はソースの情報が自動でセットされています。

Location

先ほどの表のとおりに入力します。
ピンを指定するために私がよく使うのは以下の3つの方法です。

  • Node Name をドラッグして、上の (マインスイーパのような図の) FPGAのピンにドロップする
  • Location の列に直接入力する
  • Location の列をダブルクリックすると現れるリストボックスから選択する

I/O Standard

ピンの Location を指定すると、バンク(Bank)ごとに違う色の背景がつきます。
次に、I/O Standard を設定します。

IO Standard 変更前

デフォルトでは 2.5V が選択されていると思うので、 3.3V に変更します。
2.5V (Default) となっている場所をダブルクリックするとリストボックスが現れるので、 3.3-V LVCMOS を選択します。全ポートを 3.3-V LVCMOS に変更します。

IO Standard 変更後

Pin Planner を閉じる

設定した内容はその場で反映されるので、内容に間違いがなければ Pin Planner を閉じます。

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