M5StickCにつなぐLEDの回路

アイキャッチ

M5StickCを動かしてみようということで、加速度センサの各軸の数値とRGB LEDを連動させてみます。

ブロック構成

ブロック図
  • M5StickC の6軸IMUで、XYZ各軸の加速度を取得
  • 加速度の値を参照して、PWM制御でGPIOから出力する(平均)電圧を制御
  • GPIOで外部のLEDを制御 (GPIO出力がLのときにLEDが点灯する・・・負論理)

外部との接続はケーブルではなく、M5StickCの拡張端子に直接コネクタ付きの基板を挿す予定です。

回路図

回路図

一番最後にPDFの回路図もあります。

M5StickCの外部接続端子

M5StickCに外部ケーブルをつなげるコネクタは3つあります。

  1. USB Type-C・・・電源供給とPCで作ったプログラムのダウンロードに使用
  2. GROVE端子・・・GROVEシステムのモジュールを接続する4ピンの端子
  3. 拡張端子・・・2.54 mmピッチの汎用ピンソケット。これを使います

GROVEシステムについてはGROVEシステムのサイトへ。

拡張端子

今回使うのは汎用の拡張端子。

ピンの説明はM5StickC本体にシールが貼ってあるのに加えて、Webの Power structure block diagram (電源構成図) が意外とわかりやすい (Pin Mapのすぐ下) 。

M5Stack – A series of modular stackable development devices

M5Stack Documentations – Modular Rapid Product Development Toolkit, based on ESP32. ESP32 is a series of low cost, low power system on a chip microcontrollers with integrated Wi-Fi and dual-mode Bluetooth.

拡張端子のピンは次のようになっています。

No.名前内容
1GNDグランド
25V→5V出力
3G26GPIO
4G36GPIO
5G0GPIO
6BAT外部バッテリ?
73V33.3V出力
85V←5V入力

以下の端子が外部に出ているから問題は無さそうです。

  • GPIOが3端子
  • 電源(3.3Vと5V)
  • GND

M5StickC以外の部品

LED

RGB LED(フルカラーLEDともいう)は手持ちの部品を探したらありました。

RODAN(ロダン)というメーカーの RT5-5818RGBW-B。Φ5の砲弾型LEDです。
アノードコモンなので、共通のアノードが1本、RGBそれぞれのカソード各1本で4本足のLEDです。

LED 5φ マルチカラー[RoHS] / RT5-5818RGBW-B

[砲弾型]5φ マルチカラーLED 輝度:赤=120mcd/緑=350mcd/青=100mcd(@20mA) VF:赤=

VFなどを確認

データシートで順方向電圧降下(VF)、順方向最大電流(IFM)などを確認します。IFM以上の電流を流すと壊れるので、先に確認しておきます。

LEDの色VF (V)IFM (mA)
RED1.825
GREEN3.325
BLUE3.325

緑と青のVFが3.3Vだったので、M5StickCからの5V電源を使うことにします。
仮に電源に3.3Vを使うと

  • LED個体のVFのばらつきで光らない
  • 電流制限抵抗にかかる電圧が低くなりすぎて、抵抗のばらつきの影響を大きく受ける

という可能性があるからやめておきます。

LED電流を決める

データシートの電流と光量の関係を示すグラフから、各色の光量が同じぐらいになるようにRGBそれぞれの電流(IF)を決めます。よくわからないので適当に25mcd狙いで電流値を決めました。

LEDの色IF (mA)
RED3.5
GREEN2
BLUE5

抵抗(電流制限抵抗)

VFとIFがわかったので必要な抵抗値を計算しました。

LED回路
制限抵抗計算
 

僕は基本的に回路図の中に計算式を書いています。

LEDの色電源電圧 (V)VF (V)IF (mA)制限抵抗値 (Ω)
RED51.83.5910
GREEN53.32820
BLUE53.35330

部品は、手元にディスクリートのカーボン抵抗がいろいろとあるので適当に探しときます。

コネクタと基板

コネクタは2.54mmの汎用のピンヘッダ、基板はユニバーサル基板です。

回路図

ということで、改めて回路図。

製作は明日か明後日。

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